丸中醤油は、創業以来守り続けている蔵とともに古式製法による基本一筋に絞込み、独自の製法で歩んできた。
風土で培われた蔵に棲みつく微生物が丸中醤油の味を醸するためその環境を守ることを後世に繋げたい。
そして他社の醤油と比較するのではなく自然と蔵と五感による古式製法で納得いく醤油づくりの独自の生産を心がけている。
丸中醤油所有の、江戸後期に建てられた「大蔵」、明治前期に建てられた「前醸造蔵」・「店舗」、明治中期に建てられた「奥醸造蔵」、計4件が平成20年10月23日に登録有形文化財に登録されました。
主屋後方に接して建つL字形平面の大型土蔵です。
土蔵造平屋建、切妻造桟瓦葺。外壁は土壁で、内法高ま で竪板を張っております。内部は店舗寄りを作業場とし、後方を醸造蔵として使用する。登梁を用いた和小屋が広い作業空間を造り出しています。